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葬儀や法要のときに欠かせない喪服

喪服は亡くなった方を偲んで送るときに着用する礼服のことで、葬儀の時以外にも節目節目になってくる法要時などで着用します。
喪服は喪衣(もぎぬ・もごろも)や藤衣(ふじごろも)とも呼ばれ、藤衣は古今集で喪が明けても悲嘆にくれて涙するさまを哀傷して読んでいます。
西洋でも一般的には黒を基調にしたものが多いですが、中には白を基調にした喪服で参列する習慣を残しているところもあります。
アメリカでは洋装の簡略化が進んでおり、喪に服す場合でも正礼装ではなく略礼装が用いられることが増えてきました。
それに伴ってブラックからダークグレーなどのダークスーツに、同じく濃いグレーやネイビーのネクタイを合わせる男性の姿が見られます。
女性も同様に暗めの色合いの服装で葬儀に参列するケースが多くなっており、西洋の喪服が時代と共に変化していることをうかがわせています。
東洋でもかつては白を基調としており、黒を着るようになったのは近代に入ってからです。

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